レモングラスのトカゲ

昨年末(2021年)は、秋の展覧会が終わり、冬の間はしばらく冬眠をしていたかのような日々。
気が向いたときにしかできませんが、ささやかで豊かな日々はすぐに忘れていってしまうものです。できるだけここに記録していきたいと思います。

12月、畑にあるレモングラスを刈り取りました。刈り取りにはとても遅くなってしまいましたが、また暖かくなったら目覚めてもらうために。
畑のなかでもひときは大きくなったレモングラスを刈り取るのは一苦労でした。
太い茎を力一杯刈っていくと、中から丸まった茶色いものが挟まっていることに気がつく。よくみるとトカゲでした。
冬眠していたのか、瞑っていた目をパチリと開け、まだ眠いのかゆっくり逃げていく。
もし眠っていたなら申し訳ないことをした。でも刈り取らないと冬を越せなくなってしまう。
迷いながら刈っていくと中から眠っているトカゲがたくさん出てくる。
すべて刈り終わる頃には10匹以上のトカゲの眠りを覚ましてしまっていた。

この時期、突然思い立ってコンポストを畑と家の庭に置き、堆肥を作ることにしました。
毎日出る生ごみはそこに入れていく。
さらに腐葉土も作ることにしました。
近くの自然公園で落ち葉を集めて(あっというまに集まった)、畑に穴を掘りそこに落ち葉を入れていく。間に米ぬか、水をまき、最後に踏んで土をかぶせる。3週間に一度全体をまぜて、発酵して葉が黒くなれば完成。気長に待ちます。

秋に蒔いた新しい種は、
サフラワー(紅花)、コーンフラワー、ニゲラ、フラックス、ベルガモット、マロウ、チコリー、ボリジ、スイートマジョラム、サマーサボリ…..
収穫したばかりのカレンデュラ、ビオラの種。
芽が出たものも、出なかったものもありました。
芽が出て大きくなっても、認知症の祖父に雑草だと思われたらしくほとんどが抜かれてしまい、運良く残ったものも、冬の厳しい寒さと空っ風にあたり枯れてしまいました。
祖父に抜かれたものをだめもとで土に植えておく。
どうせ枯れるだろうと思いながら、3月、暖かかくなって見てみると土に深く根を張っていました。

2022.3.20