よく見かける白黒の野良猫のお腹が大きくなっていた。以前3匹を産み、大きくなった子猫たちはたまに見かけたり、道路でひかれてしまった猫もいた。6月、隣の家の庭の草むらに生後数週間の子猫が見つかった。母乳で育つ時期だったのでそっとしておくことにした。白黒の母猫は子猫をくわえてどこかへ移動したようだった。それから2日後、近所の小さな工場で袋の中に入った子猫が見つかった。母猫が入れたようだ。子猫をどうにかしてほしいと工場の人が家にやってきたので3匹とも保護することになった。
子猫の世話は大変だった。
1日に何度も温めたミルクを与え、排泄させる。しばらくすると一匹はトイレができるようになった。白いサバトラの子はおしっこがなかなか出ず「チッチ、チッチ」と声をかけながら辛抱強くおしりをトントンして排泄させた。しばらくして2匹は里親さんの元で生活することになった。
一匹は家に残り、名前はチッチになった。